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2011年 10月 29日
ソニーは27日、スウェーデンの通信機器メーカー、エリクソンとの携帯電話事業での合弁を解消すると発表した。折半出資する携帯電話大手ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズについて、エリクソン側の保有株を買い取って完全子会社化する。来年1月をめどに取得する計画で、取得額は10億5000万ユーロ(約1100億円)。意思決定のスピードを速め、急拡大するスマートフォン(多機能携帯電話)市場向けの製品開発力を強化、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」などに対抗する。
ロンドンで27日記者会見したソニーのハワード・ストリンガー会長兼社長は「スマートフォンは当社の戦略で重要だ。今後はソニーグループの電子機器分野の技術などを一段と活用したい」と製品の競争力向上に意欲を示した。ソニーは株式取得後にソニー・エリクソンの社名を変更、製品ブランドも「ソニー」に変える。 特に注目すべき点は、 「ソニーは株式取得後にソニー・エリクソンの社名を変更、製品ブランドも「ソニー」に変える。」 にあり、約10年ほど親しまれてきた「ソニーエリクソン」のブランドネームが消えてしまうのは、なんとも残念だ。 ソニーの現状を見ても、「ソニー」と言うブランドネームや個々の製品群やサービスをうまく活用されているとは言いがたい。 せっかく、「PlayStation」「Cyber-Shot」「WALKMAN」「BRAVIA」「Xperia」など様々なブランドを持っていても、個々のレベルで終わっている為、横の連携が取れていないのが実情だ。 他のメーカーと比べても際立ってブランドネームの強いソニーだけに、この点は常々マイナス面として捉えられてきた。 今ソニーは、「フォースクリーン戦略」として、スマートフォン、テレビ、ノートPC、タブレットとの連携を強化していく方針の中で、携帯電話事業、特にスマートフォンについては更に強化したい意向である。 現状ソニーエリクソンのシェアは約11%であり、日本においてもAndroid端末が好調で、現在も「Xperia acro」を中心に人気を博している。ソニーとしては、タブレットはソニー、Xperiaはソニーエリクソンといった体制は非効率であり、より製品力の強化をしていきたいところだろう。 ソニーが直接スマートフォンを手がけるのであれば、「Cyber-shot」や「WALKMAN」ブランドはより活用しやすく、更には「Xperia PLAY」以上に「PlayStation Phone」として将来的に発売も可能になるであろう。 せっかくのブランドネームが消えるのは残念だが、よりシンプルに横断的にAppleを追随すべく決断したソニーのこれからに注目していきたい。 さて、来年登場予定のコードネーム「Nozomi」は、ソニーブランドとしてはじめてのスマートフォンとなるか? それより「Xperia」の名称は残すの?
by ravfour7103
| 2011-10-29 20:40
| SONY
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