
先日発表されたNTTドコモのラインナップはまさに「隙のない磐石の布陣」で従来通り「NEXT」と「with」の2ラインを持つ。
まず「スペック」で選ぶスマートフォンとしての「NEXT」シリーズだが、全機種「Xi」に対応し、4.5インチ~5インチの大型ディスプレイを装備、CPUはデュアルコア以上、ROMは8Gバイト以上、RAMは1Gバイト以上とし、1700mAh以上のバッテリーを搭載する。
注目は先日発表されたサムスンの「GALAXY SIII SC-06D」とソニーモバイルの「Xperia GX SO-04D」、そして富士通の「ARROWS X F-10D」か。
「GALAXY SIII」は、グローバルモデルとは異なり、LTE対応ながらも、クアッドコアは見送られ北米同様クアルコム製のデュアルコア搭載となった。
またサムスン製「Siri」とも言うべき「S Voice」は非搭載、おサイフケータイは搭載するもののNFCは非搭載のため、「S Beam」も非搭載とグローバルモデルとは若干異なる仕様となり、期待していたファンはちょっと残念かもしれない。
とは言え、人気ブランドの待望のフラッグシップモデルだけに注目を集めそう。
「ARROWS X F-10D」は、冬モデルで一気に人気がつき、富士通のシェア回復の起爆剤となった人気モデル。
今回の売りは「GALAXY SIII」が見送ったクアッドコアの国内初採用と、弱点だったバッテリ容量の増強。下手すれば「GALAXY」を食う可能性は十分だ。
「Xperia GX」は、待望の「Xi」対応とarcデザイン復活がトピック。
また「Xperia NX」ではグローバルモデルを踏襲し一切のいわゆる「ガラパゴス機能」を搭載せずに人気低迷につながったため、今回はおサイフケータイを搭載し日本市場に合わせた商品化で今回の商戦に臨む。
現状「Xperia acro HD」が大人気で、それに続く勢いは十分。「GALAXY SIII」や「ARROWS X」などの強敵にも十分対抗できそう。

一方「with」シリーズでは全機種ともおサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信に対応し、ROMは2Gバイト以上、RAMは1Gバイト以上備え、フィーチャーフォンからの切り替えを即すためにバリエーションの豊富さを売りにしている。
人気が出そうなのは、薄型スマートフォンとして人気が定着している「MEDIAS X N-07D」やLTEとしては世界最軽量の「Xperia SX SO-05D」など。

実はこれが今回の本命ではと思うのが、ついに登場の「らくらくスマートフォン F-12D」である。
絶滅状態になりつつあるフィーチャーフォンで唯一気を吐く「らくらくフォン」ブランドの本命登場。
それよりもGoogle Playは利用できず、Googleアカウントの設定も不要。dメニュー経由でのみアプリをダウンロードできる。

専用のパケット定額サービスも提供し、月額2980円でFOMAのパケット通信を利用できる(500Mバイト以降の通信は下り/上り最大128Kbpsとなるが)。
これは、ある意味ドコモの今回の切り札とも言えるサービスだ。
初めてのスマートフォンユーザーにとっては、正直「Googleアカウント」の取得が必要ないユーザーも多々いる。
更に、「Google Play」を介さずにアプリのダウンロードを可能にしている点は、従来の「iモード」のビジネスモデルのまま。「土管化」は避けたいとしているドコモにとっては、今回立ち上げた「ドコモクラウド」同様、ビジネスモデルの中心となりそう。
ボクみたいなヘビーユーザーにとってはどうでもいい話だが、ライトユーザーの裾野を広げる意味と他社との差別化でもこのサービスはちょっと注目したい。
また山田社長、加藤次期社長も現状での「iPhone導入は難しい」とのコメントは、こういった「土管化」を避けたいドコモの意向を受けてだろう。
「dマーケット」を始めとする独自のキャリアサービスを認めない「iPhone」はドコモとは真逆に位置するからだ。
ま、それはいいとして、ドコモの昨今のモデルでの独自アプリのプリインストールはやめて欲しい。ムダにメモリを使うだけでなく、削除もできず、勝手に起動してバッテリーも消費しているからだ。
これはドコモだけじゃないが、スマートフォンが徐々に「ガラパゴス」化している現れだろう。
そういったことを嫌う人は「iPhone」に行くんでしょうね。
ボクが「Xperia」を使い続けるのは、ドコモとソニーに対する『義理』だけかな(笑)。